Mo-W合金は、二つの耐熱金属が持つ優れた特性を併せ持ち、超高温での融点の高さと優れた高温時の寸法安定性を備え、高温構造用途で広く採用されています。多くの硬質合金とは異なり、Mo-W合金は比較的軟らかく、延性に優れているため、金属組織試料の作製において特有の課題を生じさせます。.
回転方向が同じプラテンを備えた卓上研磨・研削装置で処理を行うと、連続的な方向性のある機械的圧縮と切削により、試料表面には目に見えない塑性変形層が容易に形成されます。このような表面下の損傷は目視では判別できず、元の結晶構造を歪めてしまいます。その結果、SEM画像の誤解釈やEBSD方位データの信頼性低下など、材料評価におけるさまざまな誤差を招きます。.
この問題を解決するため、ワークフローの最終工程として振動研磨を導入します。振動研磨は、方向性の強い攻撃的な切削を行わず、ランダムかつ低応力の穏やかな微細摩擦を提供します。これにより、研削および初期研磨過程で蓄積された表面損傷や残留応力を除去し、試料作製に起因するアーティファクトを排除して、材料本来の固有の微細組織を回復します。この手法により、高精度な材料評価に適した高品質な試料が一貫して得られます。.
準備パラメータ
1️⃣ 研削:P400~P2500番手|15N|50/150 rpm
2️⃣ 粗研磨:SCクロス+3μm多結晶ダイヤモンド懸濁液|15N|50/150 rpm
3️⃣ 最終研磨:ZNクロス+0.05μmアルミナ懸濁液|18N|50/150 rpm
4️⃣ 振動研磨:ETクロス+0.05μmアルミナ懸濁液|100分間
金属組織学的顕微鏡写真の結果を以下に示しますので、参考にしてください。.
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